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2021-07-09

回復期リハ病棟のリハビリ効果測定「FIM」から「BI」へ ~日慢協・武久会長~

コンサルティング事業部 ディレクター

 

日本慢性期医療協会の武久洋三会長は、6月24日の定例記者会見で医療(回復期リハビリ)においてADL評価指標を「FIM」で行っているが、評価者によって結果にバラつきが出やすく、また恣意的な評価がなされる危険性もある。一方で介護・生活期においては簡便で客観的な評価が可能な「BI」で行っている。「BI」に統一してはどうかと考えを述べました。

 

回復期リハ病棟において、入棟時と退棟時のFIMの推移を見ると、入棟時は2016年度以降やや低下傾向にあり、退棟時はほぼ横ばいから微増傾向であった。入棟時のFIM評価を恣意的に下げる事で、実績指数を上げている可能性は否定できない。

FIM評価の長所として細かな能力を捉えやすい、認知項目が含まれる、実際にしているADLで評価できる、各項目が介助量に応じて7点満点となっている。一方短所として、採点に時間がかかる、採点にスキルが必要、恣意的な操作ができる、18点~126点で点数がわかりにくい。

BI評価の長所として簡便で採点しやすい、恣意的な操作ができない、100点満点なのでわかりやすい。一方短所として、細かな能力変化を捉えにくい、認知項目がない、各項目毎で点数が異なっている、生活で行っているADLを反映していない。

 

医療はFIM、介護はBIを使っている事で、同じ患者が医療から介護へ、介護から医療へ移動する場合は多くあるが、介護従事者はBIのことは大体分かっていても、FIMのことは全く分からない場合も多く、「FIM利得」なんて用語は聞いたことがないかもしれない。

 

以上の事から、評価者の個⼈的判断が結果に影響を与えやすく恣意的な⾏為を⽣む可能性がある「FIM」より、評価項目ごとの判定基準が細かく、具体的で我⽥引⽔しにくい「BI」に統一し、医療と介護における同じ患者のリハビリテーションのADL評価を分かりやすく、利便性を⾼めてもらいたいと提言されました。

 

2022年度の診療報酬改定に向けた議論が中医協で本格スタートしており、仮に回復期リハの施設基準である実績指数の計算方法がFIMからBIに変わった場合に、施設基準の見直しが起こる医療機関も出てくると予測されますので、今後この提言がどう影響されるのか注視していく必要があると思われます。

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